Nurse-Man

男看護師のつぶやき

インシデント共有

インシデント

 

インシデントの共有では、僕の勤務先のものと他施設からのものをランダムに送ります。

 

【インシデントのジャンル】

・オーダー変更忘れ

 

〈インシデント内容〉

インスリン注射をしている患者。待食が必要な検査予定があった。主治医の指示で検査の日時変更があったが待食入力の日時変更を忘れ、当初予定していた日に食事が来ていない状態でインスリンを投与してしまった。

 

〈挙げられた改善策〉

・指示、オーダー確認の徹底。

 

今回、食事が来ていない状態でインスリンを打ってしまいましたが、これは危険です。今回のように手違いで待食のままになっていたり、配膳車の進みが遅くインスリンを打った患者のもとに配膳されるのに時間がかかってしまったりすると低血糖になってしまいます。

 

もちろんオーダー変更を忘れないようにすることも大切ですが、インスリンを打っている患者への配膳方法も見直したほうがいいですね。

必ず食事がある状態でインスリン投与をしましょう。

 

薬剤の中でもインスリン関係のインシデントは非常に多いです。

みなさんも気を付けていきましょう。

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【インシデントのジャンル】

・薬剤管理方法間違い

 

〈インシデント内容〉

・退院処方のインスリンが夕方病棟に上がってきたが、冷所に入れられることなくそのままテーブルに置きっぱなしになっており、翌日の日勤者が気付いた。

 

〈挙げられた改善策〉

・クラークが薬局から薬を持ってきた際は、看護師に声を掛ける。

 

インスリンは未開封なら冷所、開封済みなら常温保管ですね。今回の事例はクラークがメッセンジャーの役割で薬局から持ってきてくれたがそのままテーブルに置いてしまったようです。

看護師であればインスリンは未開封なら冷所とわかるはずなので、冷所に限らず薬局から持ってきた薬は全て看護師に声を掛けようという改善策になっています。

 

ここまではいいんですが、例えクラークがテーブルに置いてしまっても発見が翌朝って遅すぎると思いませんか?

日勤・夜勤ともに、テーブルにあるインスリンに気付かないほどテーブルが荒れてたんじゃないかと予測できます。

5Sの記事でも書きましたが、場が荒れてると仕事が捗らないし、今回のようなインシデントに繋がります。

自分の仕事中、ある程度ものを広げるのは良いですが、勤務終了時には整理整頓して次の勤務者に引き渡しましょう。自分の勤務が始まる時にスペースが荒れてたら嫌ですよね?

もし今回それが出来ていたら日勤終了時に気付けたはずです。

 

なので、挙げられている改善策のほか、

・勤務終了時にテーブルの整理整頓をする

も追加した方がいいです。

本来であれば冷所保管薬剤が上がってきたらすぐ冷所に入れた方がいいですが、もし万が一、クラークがまた看護師に声を掛けずにテーブルに置いてしまったとしたら最悪勤務終了時には発見できるからです。

 

気を付けていきましょう。

 

↓5S記事↓

 

nurse-man.hatenablog.jp

 

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【インシデントのジャンル】

・シャント再出血

 

〈インシデント内容〉

・透析より帰室後食事を摂った。昼食後薬与薬後、布団に血液が付着していることに気付く。布団をめくるとシャント穿刺部より出血しているのを発見。すぐ圧迫止血しシーツ交換施行。布団には300gオーバーの出血あり。

 

〈挙げられた改善策〉

・透析迎えの時、透析室スタッフと一緒に止血の確認をする。

 

内シャントは動脈と静脈を繋げているので血流の多い静脈ということになります。透析をする上で豊富な血流が必要であるため手術をしてシャントを造設します。

 

採血や末梢ライン抜去時の止血はただの静脈止血のためすぐ止まりますが、シャントは違います。↑で書いたように血流豊富なので止血にも時間がかかる上、出血すると多くの血液が流れ出ます。

 

改善策に、迎えの時に透析室スタッフと止血確認をするとありますが、迎え時に止まっていてもあとから再出血することもあるので病棟に戻ってからまた止血確認は必要です。

 

血流の多い血管に太い針を刺しているということを忘れず、病棟での観察を怠らないようにしましょう。

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【インシデントのジャンル】

・麻薬投与忘れ

 

〈インシデント内容〉

・疼痛コントロールのため、8時・20時にオキシコンチンを内服している患者。看護師管理でその都度渡していたが、夜勤明けの看護師が8時のオキシコンチンを渡すのを忘れてしまった。ワークシートには事前に実施チェックをしており抜けに気付かなかった。12時に日勤者が麻薬台帳の残数確認時に、8時分の内服が抜けていることに気付いた。

 

〈挙げられた改善策〉

・与薬マニュアルの徹底

・事前チェックをしない

 

ワークシートにすでにやることリストが載っているのか、自分で「8時麻薬」などと記載しているのかわかりませんが、事前に実施チェック(✔️)をしてしまったら全く意味がありません。

後で見直して実施チェックがないところが終わってないところなので、それを全て✔️して業務終了になるはずです。

 

これは電子カルテ上でも同じです。僕の病院では薬歴の実施がありますが、飲ませる前にチェックしている人がいます。なんらかの理由で飲まなかったり、夜勤明けでは飲まず日勤者に送ったり等することがあります。もし飲まなかった場合にはあとで実施チェックを外せばいいのですが、これが抜けることが結構多いです。

 

記録もそうです。今回のように8時に麻薬を与薬する予定だからと、あらかじめ未来時間に記録を書くというのは非常に良くないです。

記録があるのに飲んでいないというところで差異が生じ、次の確認者がわけがわからなくなってしまいます。

 

実施してからチェック・記録するようにしましょう。

個人情報

個人情報について

 

個人情報については、医療現場だけではなく色んなところで注意喚起されるものです。

 

病院の外来受診時に関しては、

名前で呼ばれる場合→個人情報だろ

番号で呼ばれる場合→囚人みたい

といった理由で賛否分かれるところであります。

 

 

今日は僕の病院で、個人情報に関して思うところについて書いていきます。

 

まず患者入院時、アナムネ聴取はホールで行ないます。入院患者が複数いる場合でもホールで行われます。

名前、疾患名、手術日、既往歴、家族の名前・連絡先など。。入院時に確認しなければならないことは多数あります。それを別患者や付き添い家族も複数いる中で行なうので個人情報ダダ漏れです。

 

続いて、看護師は患者ワークシートとパソコンを持って業務します。たまに廊下にパソコンを開いたままで尚且つワークシートも表向きでパソコン上に置いたままその場を離れる看護師がいます。廊下を通った患者に、パソコンやワークシートの患者情報がダダ漏れになります。

 

続いて、家族への術後説明はナースステーション内にある一室で行われます。当然ナースステーションの中を通ることになりますので、中にある情報が丸見えになります。

 

そんな僕の病院の個人情報保護?事情です。

アナムネ聴取は、空いた個室を使ったり、ホール内で距離を取ったり、聴取方法の工夫などで保護できます。

 

パソコンやワークシートの公開は、個人の注意力の問題です。なんとかしてほしいです。

 

術後説明に関しては、別室があるのでそこを使えば良いのですが、、

 

 

我々看護師は患者の命もそうですが、情報も守らなければいけません。個人で注意していくこと、必要時は病棟のやり方を変える提案をしていきましょう。

なぜ?

感染対策について

 

以前僕の病院では新型コロナウイルスクラスターが発生し、コロナ患者対応を経験しました。

2ヶ月程で無事クラスターは終息しました。

 

その経験を踏まえ、次にクラスターが起きた時用にと、当院用コロナ感染対策運用マニュアルが作成されました。

 

つい先日、当院に来ている外部委託スタッフがコロナウイルスに感染し、感染発覚前に接触した患者が濃厚接触者扱いとなりました。

 

そこで、以前作成されたマニュアルを基に対応する、、かと思いきや全く活かされていないポンコツ病院です。せっかく作ったのに完全無視とは。。

さらに、そのマニュアルとも言えないマニュアルは最近できたばっかり。クラスター発生は半年以上前のはずー。

 

マニュアルとは、、

マニュアル - Wikipedia

 

社会や組織といった集団における規則を文章などで示したもの。ユーザーガイドとも書いてありますね。

 

その時と場合に応じ融通を利かせて変更するのは必要ですが、当院ではあまりにも対応方法が右往左往しすぎていて大元の動きでさえ、マニュアルとも言えないマニュアルから逸脱している状況です。

 

そんなマニュアルとも言えないマニュアルがなんのために作成されたのか。実際にそういった状況になった時に運用できないなら全く意味がないし、みんな統一された正しい動きができるはずもありません。

 

感染委員を中心に話し合って決まったマニュアルとも言えないマニュアルなんでしょうが、もっと活かせる内容の話し合いをし、いざという時にはちゃんと「マニュアル通りの対応で」、という自信満々のGOサインが出せるほどの行動詳細、内容網羅されたマニュアル作成をしてほしいものです。

 

現在またコロナ感染者が増えてきています。我々病院スタッフはいつでもコロナ患者の対応ができる準備が必要です。

自分が感染委員じゃなかったとしても、マニュアルの確認やマニュアル修正への意見をし、十分な備えをしておきましょう。

無駄。

携帯用アルコール手指消毒について

 

あなたの施設ではアルコール手指消毒を携帯しているでしょうか?

僕の病院では携帯するようにと言われています。が、僕は携帯していません。

 

理由は

1.僕の病院では全ての部屋の前に自動の手指消毒が設置されているから。

2.部屋の前の手指消毒を使った方がコスト削減になるから。

3.手指消毒を携帯しましょう。と言っている師長が付けていないから。

4.邪魔だから。

 

です。

 

新型コロナウイルスが未だ流行している中、確かに手指消毒は必要です。

しかし全部屋の前に設置してあるのに、それに加えて携帯までするのは本当に必要なのか?と僕は思います。

全部屋の前にあると、スタッフは色んなところの手指消毒を利用します。ナースステーションから遠い部屋や、空室が多い部屋近辺などはあまり利用されずに使用期限が切れることがあります。

無くなって交換するならいいですが、期限切れで交換していたら本当にもったいないですね。

 

手指消毒を携帯しろというのなら部屋の前にある自動の手指消毒は撤去した方が良いです。コスト的にも、通路の障害的にも。

 

先日僕の病院では、携帯用アルコール手指消毒の使用量を調査していました。

多くの量を使ったから偉いのか?

携帯用手指消毒の無駄、調査時間の無駄、調査表の紙の無駄、、

色んな無駄が見付かりました。

 

もっとシンプルに効率良くできないものなのか、、と常日頃思っております。。