インシデント共有
インシデント
インシデントの共有では、僕の勤務先のものと他施設からのものをランダムに送ります。
【インシデントのジャンル】
・膀胱留置カテーテル自己抜去
〈インシデント内容〉
・膀胱留置カテーテル挿入中の患者が自己抜去してしまった
〈挙げられた改善策〉
・説明の強化、頻回な訪室
膀胱留置カテーテル抜去に限らず、ルート類自己抜去のインシデントは多々あります。
ただ、その中でも膀胱留置カテーテル自己抜去は結構危険です。
膀胱留置カテーテルという名前の通り、蒸留水が入った風船を膨らませて膀胱にカテーテルを留めておくものです。通常抜去の際は蒸留水を抜いてから抜去するためもちろん問題ありません。
しかし患者自身で抜いてしまう時というのは蒸留水を抜いていません。蒸留水は大抵10ml置換しますから、10ml分の風船が膨らんだまま抜かれるため尿道損傷をきたし出血します。
そのため僕ら看護師は自己抜去を避けなければなりません。
・本当に必要な患者だけ留置とする
・自然抜去防止のため挿入中は必ずテープ固定をする
・自己抜去リスクのある患者に対してはカテーテルが目につかないように足先からカテーテルを通す
・万が一抜けても尿道損傷をきたさないために蒸留水を置換せずテープ固定だけにする
などの対応策があります。
それぞれの患者に合わせて最良の対策をしていきましょう。