Nurse-Man

男看護師のつぶやき

思わせぶりのQUSOカード

QUOカード事件

 

みなさん毎日忙しい勤務お疲れ様〜。

ということで病院から全職員にQUOカード5000円分が配られ、何に使う?なんつってみんな喜んでおられました。

 

喜んでいたのも束の間、、そうあれはQUOカードをもらった月の給料日。

いつものように給料明細を見ると、控除の欄に「前渡金5000円」と書いてあるではありませんか。

いつもは空欄であるところに記載された謎の5000円控除。

少し考えたが思い当たるものはあのQUOカードしかない。

 

周りのみんなも「この5000円引かれてるの何?」と口を揃えて言っていた。

やはりあの正体はQUOカード分の控除のようだ。

 

なんて病院だ。

QUOカードを渡して喜ばせておこう。給料からその分引くけどきっと控除欄は見逃すだろう。とでも思ったか。本当に手があくどい。

 

職員も少ないわけじゃないんだから、こんなことでみんなの目を騙し通せるわけないじゃん。

金の動き的にはプラマイだけど、病院への信頼って面では堕ちるところまで堕ちたね。

辞める身だし、もうどんどんぶっ飛んだ面白いことしてくれ。

本当今回ばかりは「QUSOカード」。。

 

みんなも気を付けて。

まぁこんな病院他にないだろうけど。。

やりたい放題

残業

 

先日、僕が以前働いていた病院で残業未払いを訴えた人がおり、以後残業代が丸々入るようになった。という話を友人から聞きました。

 

確かにその病院は、もらいづらかったです。

少しくらいの残業はサービスになり、大幅に残る時にしかもらえなく、しかも一日最大2時間分までという上限もあった気がします。

 

前にも書きましたが、僕らも残りたくて残ってるわけではありません。残業代はしっかり出すべきと常々思っています。

 

今回は労基に訴えた勇者がいたことでみんな救われました。退職した人の分も精算してくれたら嬉しいんだが、、まあ厳しいでしょう。

当時僕はまだ若かったのでそんな勇者にはなれなかったのが後悔です。

 

このように、他の病院でもサービス残業をしているところはいっぱいあると思います。残業代はもらうべきもの。もらえていない人は労基に訴えてやりましょう。一人で言いづらかったら複数人でも。

 

ちなみに今の僕の病院では残業代はしっかり出ます。それをいいことに、退勤時間を誤魔化してるやつもいます。少し残業して病棟をあとにしたはずなのに、もっと遅くまで残っていた人よりもさらに遅い時間での退勤打刻をしているのがわかりました。仕事中もずっと喋ってるやつなのできっと打刻前に誰かと長々話していたんだろうと思いますが。

僕は今の職場を辞める身なのでもう言う気もないです。上司も言えない対象の人なのできっと指摘はしないでしょう。もうやりたい放題じゃん。

インシデント共有

インシデント

 

インシデントの共有では、僕の勤務先のものと他施設からのものをランダムに送ります。

 

【インシデントのジャンル】

・ドレーンチューブ破損

 

〈インシデント内容〉

・TKAの手術をした患者のSBドレーン排液量が多かったため、クランプして排液を破棄した。その後クランプ開放するのを忘れており、ミルキングした際チューブが破損した。

 

〈挙げられた改善策〉

・行動にゆとりをもって確認しながら業務する。

 

昨日に引き続き今日もドレーンに関するインシデントです。

破棄時には一時クランプしますね。また更衣時にもクランプする人がたまにいます。その後開放を忘れてミルキングしてしまいチューブが破損したようです。

 

開放忘れの時点で医師の指示に背いているのでインシデントです。

なので今回は、

①開放忘れ

②開放確認をせずミルキング

の2つのインシデントが重なりました。

 

今回はTKAのドレーンだったからまだよかったですが、脊椎のドレーンだったら大変なことになっていました。

 

①についても②についても注意してドレーン管理していく必要があります。

 

もし同職場で同じインシデントが続くようなら、ドレーン管理(破棄、圧変更、ミルキング)は2人で行なうなどの対策が必要です。2人なら絶対抜けないというわけではありませんが、1人の目よりはずっといいと思います。

 

ドレーン管理気を付けていきましょう。

インシデント共有

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【インシデントのジャンル】

・SBドレーン抜去

 

〈インシデント内容〉

・右TKAの手術をした患者。帰室後せん妄になり体動が激しいため拘束着と離床センサーを開始した。ドレーンはベッド柵右側に引っ掛けた。帰室30分後のバイタル測定のため訪室すると、患者は左側臥位になっておりドレーンが抜けていた。

 

〈挙げられた改善策〉

・頻回な訪室

 

術後せん妄よくありますね。高齢な方はなりやすい傾向にあります。

 

拘束着はルート類の抜去防止、オムツいじり防止などで用いられます。裾を伸ばさないと意味がないので伸ばして使用することになりますが、そうするとベッド柵に結えたドレーン類のルートの遊び部分が短くなり抜去リスクは上がってしまいます。今回のように横を向いただけでテンションがかかって抜去に至るケースもあります。

 

そこで、今回ドレーンに圧がかかっていたかどうかは定かではありませんが、もし圧がかかっていた場合はベッド柵に結えて管理するのではなく、ベッド上に置いちゃうという方法がいいです。本来留置部より低い位置で管理をするのが基本ですが、圧がかかっているのなら平置きでも吸引はされますし、ベッド上ならルートの遊び部分を長く確保できます。抜去されるよりよっぽどいいです。

 

自然圧だった場合は難しいですが、加圧指示のある患者がせん妄になってしまった時、思い出して実践してみてください。

インシデント共有

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【インシデントのジャンル】

・点滴超速投与

 

〈インシデント内容〉

・点滴投与のためラインキープをした。外筒留置後点滴ルートを繋げクレンメ全開で滴下し血管確保できたか確認をした。滴下問題なかったため挿入部をテープ保護し、滴下調整をせず退室した。約1時間後、別の看護師が訪室したところ点滴がなくなっていることに気づき、ラインキープした看護師に確認したところ、接続後に滴下調整をしなかったことが発覚した。

 

〈挙げられた改善策〉

・マニュアルの徹底。

 

出ましたマニュアル徹底。

毎回ルートキープの時にマニュアル冊子を持っていくわけないんですから意味がありません。

 

点滴接続の際、確保確認のために全開にすることはあります。本来ならその後滴下調整をするはずですがそれが抜けてしまったんですね。

経験の長い看護師でも滴下調整の工程を忘れてしまうということはなくはないと思います。

 

今回のような事例もあり、また滴下開始後の穿刺部確認の意味も含め、投与開始後10分くらいで患者の元に訪室した方がいいですね。

キープという工程がなければ滴下確認と穿刺部確認に集中できると思います。

 

上手な血管確保をみんな目指すと思いますが、上手な滴下調整ができるということも一つの技術です。滴下調整を忘れないことは前提の上、血管確保にこだわりすぎず、上手い滴下調整も磨いていきましょう。

インシデント共有

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【インシデントのジャンル】

・処方切れ薬剤の見落とし

 

〈インシデント内容〉

・薬の管理は、一週間分の薬歴を出し、朝○錠、昼○錠、夕○錠、眠前○錠と記載してダブルチェックし、切れるものは医師に処方依頼をかけるという管理をしているが、持参のバイアスピリンが切れているのを見落とし、当日の確認者がないことに気付いた。

 

〈挙げられた改善策〉

・新人同士のダブルチェックはしない

 

僕の病院でも同じような薬管理をしていますが、同様のインシデントは発生します。1剤だけ切れているのなら処方切れを見付けやすいですが、切れる薬がいくつもあり追加処方が出ているものがあると薬歴が見にくいのは確かです。

 

僕は、

・頭の日とお尻の日の錠数確認

・持参から当院処方に切り替わる時はmg数の違いで錠数が変わることがあるから注意して確認

・週1回内服、隔日内服の有無

・食前、食後、食間、起床時などの投薬時間の確認

・薬局に依頼した鑑別書に間違いがないかの確認

を徹底してチェックしています。

 

今回新人同士のダブルチェックはしないと改善策にはありますが、新人じゃなくても確認ミスは生じます。今回は知識が絡むインシデントではないので。

ただ、対策で「しない」としているのは良いと思います。例えばこれが「避ける」だったら対策が控えめで曖昧なのでどうしてもの時はやっちゃうパターンです。

取り組みやすい明確な改善策を立ててみんなで気を付けていきましょう。

インシデント共有

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【インシデントのジャンル】

・血管選択ミス

 

〈インシデント内容〉

抗がん剤投与予定の患者。研修医が一人でルートキープをし、前投薬の投与を始めた。その後看護師が訪室。右手背にルートキープされていたが、右前腕を見るとルートキープ失敗したような痕跡あり。すぐ研修医に確認すると前腕キープ失敗し手背にキープしたと返答あり。血管が繋がっている可能性あり手背のルートを抜針し左前腕でルートキープを行なった。

 

〈挙げられた改善策〉

・末梢から血管選択をする。

 

血管外漏出は意外と危険です。

ましてや抗がん剤ともなれば障害は大きくなります。

抗がん剤の種類にもよりますが、ものによっては壊死や潰瘍に至るものもあります。

 

今回中枢側で失敗して末梢側にキープし直しましたが、キープされた末梢側から投与された抗がん剤が、失敗した部位から血管外漏出に至る可能性が考えられました。幸い前投薬の段階で気付いたため大事には至りませんでしたが、気付くのが遅かったら危なかった事例です。

 

改善策で挙げられているように血管確保は末梢から中枢に攻めるのが基本です。一番末梢である手背が必ず第一選択というわけではありませんが、前腕の中でも末梢からといった具合に調整が必要です。

 

抗がん剤に限らず、血管外漏出注意の薬剤は多数存在します。

抗がん剤を扱う部署なら血管外漏出対応マニュアル的なものがあるはずなので確認しておきましょう。

またルートキープの技術も大切ですが、血管選択も非常に大切ですので気を付けていきましょう。