ペアリングについて
ペアリング
看護方式にはいくつかありますが、僕はプライマリーナーシング+ペアリング(PNS:パートナーシップ・ナーシング・システム)をお勧めします。
プライマリーナーシングとは
→一人の看護師が一人の患者を入院から退院まで一貫して担当する看護方式のこと。(もちろん休みの日は他の看護師が担当)
ペアリング(PNS:パートナーシップ・ナーシング・システム)とは
→2人の看護師がパートナーを組んで複数の患者を受け持つこと。(新人同士では組まない)
プライマリーナーシングで基本的に入院から退院まで受け持つことで患者との信頼関係が築きやすく、看護師の責任感を養うのにもいいです。
ただそれだけだとプライマリーナースの看護の質がそのまま反映されますから良い方にも悪い方にも傾く可能性があります。それを補うのがペアリングです。
ペアリングは2人で担当しますから2人分の目があります。
例えば、今日の受け持ち患者は一人頭4人だとすると、ペアを組むことで看護師2人で患者8人を看るということです。
複数視点からのアプローチで看護の質の低下やインシデント防止にもなります。
入院から退院までずっとその2人が担当するわけではないですから、合間で他の目も入るので極端な看護の質低下には至らないでしょう。
ベテラン看護師は一人で看た方が仕事は早いかもしれませんが、病棟全体が安全にまわるためにはペアリングにした方が良いと思います。ペアを組むことで仕事が早い看護師のやり方を真似できたり、看護師の目も養われるので新人の成長にも繋がります。
そんなわけで僕はプライマリーナーシング+ペアリングをお勧めします。
良いと思った方は上司に提案してみてはいかがでしょうか。